「いくらぐらい稼げますか?」 中野区・杉並区の軽貨物会社ブログ
こんにちは。中野区・杉並区を中心に軽貨物運送業を営んでいる社長です。
今回は、応募を検討されている方からほぼ必ず聞かれる質問である「いくらぐらい稼げますか?」というテーマについて、正直な気持ちで書いてみようと思います。
この質問は、応募される方の立場からすれば当然の疑問ですし、私ももし逆の立場だったらまず最初に聞くと思います。
ただし、実はこの質問、非常に答えるのが難しい質問でもあるのです。
◆個別オンライン説明会を必ず実施している理由
弊社では、応募をいただいた方全員に対して**必ず「個別オンライン説明会」**を行っています。 「説明会 → 面接」という流れです。
一見、「なんでわざわざ説明会なんて?」「直接面接でいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
確かに、時間のかかるやり方に見えるかもしれません。
ですが、私たちはこの方法が最もお互いのためになると考えています。
説明会は、
- 夜の仕事終わりでも
- 休日でも
- 朝早い時間でも
対応できるようにしています。
スマホ1台で参加できますし、移動の手間もありません。
そして、説明会の中で業務内容・契約形態・収入モデルなどをすべてお話ししたうえで、「それでもやってみたい」と思ってくださった方だけが面接に進むようにしています。
つまり、違和感があればこの段階でお互いに無駄な時間や交通費を使わずに済むということです。
結果的に、効率的で誠実な方法だと感じています。
◆「いくら稼げますか?」は本当に難しい質問
さて、いよいよ本題です。
説明会や面接で必ず聞かれるのがこの質問です。
「いくらぐらい稼げますか?」
もちろん、気になるのは当然です。
でも、正直に言うとこの質問には一言では答えられません。
理由は簡単で、
「稼いでいる人」と「そうでない人」との差が非常に大きいからです。
弊社は業務委託契約という形を取っています。つまり、成果報酬制です。
1個配達していくら、という世界です。
たくさん配達すればその分売上は上がりますし、少なければ当然その分だけ少なくなります。
会社が固定給として保証するものではないので、「いくら稼げる」という表現には注意が必要なんです。
◆ 売上と収入の違いを理解することが大切
軽貨物の仕事では、「売上」と「収入(手取り)」はイコールではありません。
売上(=配達で得た報酬)から、
- ガソリン代
- 車両リース代
- 任意保険やメンテナンス代
- 通信費
などの経費を引いた額が「実際の収入」になります。
さらに、人によってはここから社会保険料や年金を支払う方もいるので、「手取り」はまた変わってきます。
つまり、「みんなが稼いでいる金額」というのはあくまで売上ベースの話であり、実際の手取りは人それぞれということです。
◆実際の売上の開示について
弊社では、面接の際に実際のクライアントシステムを使って売上データを開示しています。
秘密保持契約の代わりに履歴書を提出していただき、リアルな数値をその場で確認してもらっています。
「うちでは〇〇万円稼げます!」といった曖昧な表現ではなく、現場の数字をそのままお見せする。 これが弊社のポリシーです。
みなさん真剣に将来を考えて応募されています。
ですから、都合のいい話だけを並べるのではなく、現実をきちんと共有することを大切にしています。
◆稼げるようになるまでの「スピード」は人それぞれ
もう一つよく誤解されるのが、「すぐに稼げるようになる」という思い込みです。
実際には、稼げるようになるまでの期間は人によってまったく違います。
たとえば──
- 目標金額に1年かかった人もいれば、
- 半年で達成した人もいる。
- そして中には、わずか1週間で軌道に乗った人もいます。
違いは何かというと、
- 配達ルートや土地勘を覚える速さ
- 体力や集中力の持続
- コミュニケーションの取り方
など、様々な要素が関係しています。
◆成功事例:50代ドライバーの逆転ストーリー
一つ印象的な例を紹介します。
弊社で契約している50代中盤の男性ドライバーの方がいらっしゃいます。
最初の頃は、1日80個前後の配達で売上が1万4千円弱/月30万円ちょっとという状態でした。
経費を差し引くと、手取りは20万円台。
正直、「このままだと目標金額に届くのは厳しいかもしれない」と私自身思っていました。
しかし、その方は地道に続けました。
2年半経った今では、弊社の中でも上位に入るほどの売上を安定的に出すドライバーになっています。
決して特別な才能があったわけではありません。
日々の積み重ね、改善、そして「焦らず続けた」こと。
それが結果として実を結んだのだと思います。
◆「焦らないこと」がいちばんの近道
軽貨物の仕事は、始めたばかりの頃は思うように稼げないこともあります。
それでも、コツコツ続けていけば必ず数字はついてくる仕事です。
焦ってしまうと、どうしても効率を求めすぎて事故やミスにつながりやすくなります。
そうではなく、「今日は昨日より1個多く配達する」「1分でも早く積み込みを終える」といった小さな積み重ねを意識することが大切です。
そうした日々の積み重ねが、最終的に「安定して稼げる」ドライバーへの近道になります。
◆軽貨物の仕事は「自分の人生を自分で設計できる」仕事
軽貨物の魅力は、自分の頑張りがダイレクトに結果に反映されるところにあります。
頑張った分だけ売上は上がるし、ペースを落としたいときには落とすこともできる。
つまり、自分の人生のリズムに合わせた働き方ができるということです。
だからこそ、弊社では一人ひとりの事情や希望に合わせたサポートを心がけています。
どんなに小さな相談もオンライン説明会で遠慮なく話していただいています。
◆最後に:数字だけでなく「働く意味」を見つけてほしい
「いくら稼げるか?」という質問はとても大事です。
ですが、それだけでこの仕事を判断してしまうのはもったいないと思います。
軽貨物の仕事は、自分の努力で生活を変えられる仕事です。
そして、家族の笑顔や自分の時間を取り戻すための手段にもなる仕事です。
焦らず、コツコツ、1件ずつ。
その積み重ねが、やがて大きな成果となって返ってきます。
これから軽貨物を始めようと思っている方には、
「まずはオンライン説明会で本音を聞いてみよう」と気軽に参加していただけたら嬉しいです。
あなたが「これならやってみたい」と思えるような現実的な情報を、誠実にお伝えします。
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