予期せぬトラブル 中野区・杉並区の軽貨物会社ブログ

 こんにちは。中野・杉並エリアを拠点に、軽貨物運送業を営んでいる社長です。今、日本全国で猛暑が続く中、車両には予想以上の負担がかかっています。業務の合間に思いがけず発生したトラブルと、その対応についてお話ししながら、弊社が大切にしている「働く人」への想いや経営の考え方に触れたいと思います。


■ 電話一本で始まる物語

数日前の昼下がり、事務所で事務処理をしていると突然電話が鳴りました。「高橋さん、バッテリーの在庫ってありますか?」。相手は現場で稼働中のサポーターさんでした。声から何となく焦りが伝わってきました。 こういった問い合わせは珍しくありませんが、状況を詳しく聞いていくと、車の電力がなくなっているようで、エアコンも切れてしまいエンジンが止まりそうだと言う。経験からみてこれは単なるバッテリー切れではなく、おそらく発電機(オルタネーター)の異常だと判断しました。


■ 的確な初動、迅速な指示

こうしたトラブル時、慣れていないとパニックになりがちですが、冷静な対応が求められます。「今はバッテリーの残量だけで車が動いている状態なので、エンジンが止まる前に安全な場所に停めてください」。電話越しにできる限りゆっくり、分かりやすく伝えます。 ちょうど話している途中で「止まってしまいました…」とサポーターさん。落ち着いて状況を整理し、もし修理工場を知っていたら保険付帯のレッカーサービスを使うよう話しました。(弊社から車を購入した人に関して弊社が保険を紹介した場合の自動車保険は、無料のレッカーサービスが付いています。)また、修理工場を知らない場合は、弊社で取引のある修理会社を紹介することもできます、とお伝えしました。


■ サポーターさんと共に

「分かりました」と電話を切ったしばらく後、またサポーターさんから連絡が。「修理は手配できたのですが車がなく稼働に穴をあけてしまうので、代車を借りたいです」。物流業の現場では、一台の停止がすぐに収益やお客様との納期に穴を開ける事態に直結します。 急遽1時間後に所属営業所で待ち合わせて予備車をとめてある駐車場まで取りに行くことにしました。代車が用意できたことで「本当に助かりました」とホッとした声。私自身も、迅速に対応できてよかったと心底感じました。返却する際も、一緒に駐車場まで行き、所属営業所まで送り、修理が無事終わるまで伴走しました。「こんなに面倒見てくれる会社は少ない」と言葉をもらい、経営者冥利に尽きます。


■ スモールカンパニーの強み

この一連の流れは、「小さい会社だからこそできること」だとよく言われます。弊社の規模で予備車を持つこと自体が経費的に決して楽ではありませんし、正直、経営効率だけ考えるなら、車が修理中の間は「休めば良い」「営業補填はしない」という方針の会社もあると聞きます。 しかし、弊社では「稼働に穴を空けない」「働くメンバーが安心して業務に集中できる環境を維持する」という部分を何より大切にしています。現場で働く人の生活の安定性や、クライアントに対する信頼感は、数字には表れないけれど絶対に軽視できない価値です。


■ 会社としての哲学

故障やトラブルは、普段から点検していれば防げるという意見も多いですが、オルタネーターのような発電機不調は最近の異常な猛暑で予期せぬタイミングで壊れることも増えています。どんなに点検していても、「まさか」が起きるのが運送の世界です。

「その時、いかに迅速に、かかわる人を不安にさせない対応ができるか」。それこそが弊社の存在意義だと考えています。


■ 物流の現場と人

軽貨物運送業は、この数年で大きく社会基盤の一部として認識されるようになりました。ネット通販の隆盛もあり、ドライバー一人一人が担う責任はますます大きくなっています。しかし、車両は機械。トラブルは誰にでも起きうるものです。 弊社は、どんな時も「ドライバーの不安・困りごと」を一緒に解決しながら進みます。こうした積み重ねが「働きやすさ」「安心感」につながり、最終的にはお客様へのサービス品質向上に直結すると信じています。


■ 経済合理性を超えて

予備車の保有は、単純な経費計算では赤字かもしれません。ですが、働く人が経済的に安定し、クライアントの信頼とリピートを得られることは、その何倍もの意義があります。たとえば今回のような「車が突然動かなくなる」ケースでも速やかに業務復帰できる体制が、会社の顔でありブランドだと実感しています。 現場で汗を流す属人的なサービスが、実は企業の生き残る競争力なのだという確信があります。メンバー一人一人が安心して仕事ができる環境作りのために、今後も現場の目線を大切にしていきたいと思っています。


■ 今後への思い

最後に、働くみんなの幸せやお客様の満足を最優先に経営をしていく、その思いを改めて記します。 弊社は利益至上主義で動いていません。現場で汗を流す人の家計や生活スタイルを守ること、クライアントと長くお付き合いすること。その結果として会社のブランドが育ち、持続的な経営につながると考えています。 故障や不測の事態が起きても、常に「手厚い対応で守る」。この『人本主義』の考え方こそが、スモールカンパニーの生きる道です。「かかわった人みんなが幸せになれる会社」を基として、これからも歩み続けます。


■ 最後に

今回のような突然のトラブルも、小さい会社だからこそ可能な即応力と、現場の人間を大切にする気持ちで乗り越えられたと実感しています。車両の保守も大事ですが、何より「人」を守る体制が最重要です。このブログが、日々運送業で奮闘する皆さんへのヒントや励ましになれば幸いです。


中野区・杉並区の軽貨物スペシャリスト フィールドワーク

軽貨物オーナードライバーの開業支援をいたします。

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