「社長さんいらっしゃいますか~?」 中野区・杉並区の軽貨物ブログ

 いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

中野・杉並で軽貨物運送業を営む社長です。当ブログではこれまで、軽貨物事業のリアルや日常、業界の話題など幅広く発信してまいりましたが、今回は少しだけ趣向を変え、私が日々感じている「営業電話」について、素直な気持ちを綴ってみたいと思います。(結局は仕事に紐付く話にはなってしまいますが……)


◆求人広告と会社のイメージ

弊社は、求人広告を常にどこかの媒体に掲載しています。こうした継続的な求人広告の出稿については、初めて見る方から「人がしょっちゅう辞めてしまうブラックな会社なのかな?」と思われることも正直、少なくないようです。ただ実際はそうではありません。おかげさまで弊社で頑張ってくださるサポーター(ドライバー)さんが着実に活躍を広げてくれており、その分「人を増やしてほしい」というクライアントからのご要望を継続的にいただき、結果的に求人が途切れない、という状態なのです。 「人が増えることは“うれしい悲鳴”」と言いますが、弊社はまさにその状況にあり、日々新たな仲間に加わっていただくべく、広告を打ち続けています。こうした前向きな理由での求人は、業界に対する認知や既存スタッフの頑張りの賜物であると考えています。


~営業電話との“付き合い”~

 そんな中、求人広告を出す・ホームページで会社情報を公開する、となると必ず発生する現象が“営業電話”です。普段弊社にかかってくる営業電話には、ある2つのパターンが散見されます。 ひとつは、「私、●●●社の×××と申しますが、社長様いらっしゃいますか?」――いわゆる“社長ダイレクト指名型”です。弊社のような規模の会社であれば、代表者である私が様々な意思決定や現場対応も兼ねているため、話が早いという事情はわからなくもありません。しかし、一般的な商慣習でいえば、初対面で一度も面識のない相手が、いきなり会社のトップを呼び出すことは、やや非常識というか、距離感を見誤っていないか?という印象を受けます。 通常であれば「まずは担当者」→「然るべき段階で代表者」という順序があるはずですが、営業電話にはこの段階がありません。思えば社内でも「取引先の社長に直電する時は、何段階もの社内調整と根回しが必要だ」と心得ています。大企業ならさらに顕著ですが、中小企業でも“いきなり社長に”はやはり違和感があります。

 実際、私もたまに「では、御社の社長も今出ていただけますか? そうしたら私が代表に代わります」と切り返したことがあります。すると営業担当はたいてい「なぜ社長を出さなければならないのですか?」と聞き返してきます。こちらとしては、その問いこそが「なぜ私があなたの突然の電話に、社長として出なければいけないのですか?」という疑問に直結します。 このようなやりとりの度に、電話越しに一瞬の微妙な空気が流れるのを感じます。営業担当者は、ひとつでも“社長アポ”を取ろうと必死なのかもしれません。しかし、せっかくの提案であっても、礼儀や手順を無視された時点で、正直その会社に信頼感を持つことはできません。


 ~もうひとつの典型「御社向けオーダーメイドサービス」型電話~

 最近とくに増えているのが、「直接ドライバー志望の方と繋がれる画期的な新システムを、ぜひ一度ご案内させてください。近くまで来ているので、今日これからいかがですか?」といった内容です。新たな商材、DXサービス、提携システム……営業トークは時代に合わせて多彩ですが、本質的には「とにかく社長に会わせてくれ」が大半です。 こちらも当然、どこの誰かもわからず、会社名をGoogleで調べてもまともな情報すら出てこないこともあります。そうなると「事前に資料を送っていただけますか?」とお伝えします。すると決まって、「会社ごとにオーダーメイド対応なので、事前資料は基本的にお渡ししていないんです」と、まるで約束事のような返答が返ってきます。 思い返してみれば、自分が消費者として買い物をする場合、まったく知らない人から価格帯もわからないのに「絶対に効果があります」と言われて、30分~1時間の大切な業務時間を割いて説明を聞く気になるでしょうか。営業電話の向こう側には、そんな「一方通行」がまかり通っている実情があるのです。 


 ~電話番号で正体確認・迷惑情報の現実~

 どうにも納得できない、もしくは怪しいな、と感じた際は念のため着信番号をGoogleで検索しています。すると、出るわ出るわ、「この電話番号から迷惑な営業電話があった」「しつこい」「内容が信用できない」等々、同じような被害(?)報告があふれています。一方で、一切情報が出てこない電話番号も多く、その場合はますます警戒心が高まります。 こうした電話は、いくら迷惑であっても、会社の代表番号経由なので原則として無視することができません。電話対応に追われ、その時間を“本業”に使えるはずだったのに、営業電話の応対や確認で時間を浪費する……。こうした「本質的なムダ」が会社の日常に入り込む現実に、日々小さなストレスを感じてしまいます。


 ~営業電話の向こう側――私の本音~

 ここまでくどくどと書きましたが、もちろん全ての営業電話が悪いわけではありません。稀に、まさに自社の課題や関心を突いた提案に巡り合うこともあります。それでも、「最低限の会社情報」「資料による検討の余地」「社内担当者からの一報」など、本来あるべき礼儀や段階を踏んでいただければ、お互い気持ちよく手続きができるのにな、と思ってしまいます。 特に軽貨物業界は人手不足・成長市場ゆえ、新たなサービスや商材の営業も絶えません。しかし、「何でも“社長に直接”」という姿勢は、決して近道でも正解でもなく、むしろ折角の提案を台無しにしてしまうと、率直に感じます。 もし、(まず届かないと思いますが)営業電話を掛けてくる側の方がこのブログを読んでくださっていたなら、一度、かける相手の会社の立場や日常も想像してみてほしいものです。大切なのは「相手の状況に寄り添い、段取りをした上でご連絡いただく」こと。それが結果的に自社と営業相手、双方にとって時間と信頼を守る手段であると信じています。


~ “ただのぼやき”ですが…~

 以上、今回は少し直接的な「ぼやき」になってしまいました。次回は、また皆さまの業務や日々の活動に役立つような、実務的な話題・業界情報をお届けしたいと思いますので、ご期待ください!

弊社のサポーターさんをはじめ、関わってくださるすべての方のお役に立てる情報発信をこれからも続けてまいります。 最後までお読みいただきありがとうございました。


(電話帳ナビより一部抜粋)

中野区・杉並区の軽貨物スペシャリスト フィールドワーク

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