宅配業の運転とは 中野区・杉並区の軽貨物会社ブログ

みなさん、こんにちは。中野区・杉並区で軽貨物運送業を営んでおります社長です。今回は「宅配業の運転」について、現場目線で感じたことをお話ししたいと思います。


◆新人サポーターさんのデビューで感じたこと

最近、新たに加わったサポーターさんが現場デビューを迎えました。新人さんの初日には、必ず私自身が助手席に座ってサポート役を務めることにしています。最初は緊張した雰囲気のなか、時折アドバイスを伝えながら進みます。その車内でのやり取りの中で、改めて「運転とは技術だけではなく、その時の感情を写す鏡であり、同時に人となりが表れるものだ」と感じました。


~交差点での停止動作~

配達コースの途中、見通しの悪い交差点に差しかかったときのこと。教習所でもよく指導される、「停止線の直前で一時停止」、そして「交差点に入りかけたところでもう一度停止」の動作ですが、本来はこの複数回の停止が推奨されています。しかし現場に出てみると、習慣的に停止線ではなく交差点の中ほどで止まるケースが目立ちました。 本人は「安全確認しているつもり」のようですが、少しの油断が大きな事故につながりかねません。「なぜここで止まるのか」「なぜこの位置で安全確認するのか」。止まるべき場所でしっかり止まり、見落としのない注意喚起を行うことの大切さを、その場で改めて伝えました。


~軽貨物ドライバーの運転のイメージと現実~

 宅配業界のドライバーというと、

  • 運転がうまい
  • 経験豊富で臨機応変

というイメージがあるかもしれません。しかし実際にはベテランでも習慣や思い込みに頼ってしまう場面が少なくありません。


~運転から見える「個性」~

 現場に出て日々実感するのは、「運転には必ず個性が表れる」ということです。例えば、

  •  走行速度の選び方
  •  停止のタイミング
  •  車間距離の取り方
  •  狭い道での譲り合い方

など、どれも些細に見えて大きな違いがあります。

些細な違いが大きな影響を与えます。一人ひとりが「自分の運転のクセ」を意識し、安全を守る姿勢を持ち続けることが重要です。


~「運転がうまい人」とは~

ドライバーとして、運転の「うまさ」とはいったい何を指すのでしょうか。


●技術力と安全意識●

 確かに、 縦列駐車やバック駐車の正確さ、細い道へのスムーズな進入などの技術力は大事です。

しかし、本当に大切なのは「道路の基本ルールを守ること」や「周囲の状況を的確に把握すること」、そして何より「落ち着いて平常心で運転すること」だと思います。技術だけが先行しても、ルールを軽視したり注意を怠ればリスクは大きくなります。


●一流ドライバーの条件●

  • 法定速度を守る
  • 停止線を意識し必ず一時停止
  • 交差点での左右・前後の安全確認
  • 狭い道での譲り合い
  • 配送先の近隣住民へ配慮した停車・発進
  • 自分だけでなく歩行者や自転車、他車の動きも予測
  • 常に平常心でいられる

こうした基本の積み重ねですべてのお客様・地域との信頼も生まれます。


~配送現場での課題と気配り~

●狭い道・住宅街での工夫

中野区や杉並区は、住宅街が多く細い道も珍しくありません。そうした場所では、

  • 「無理な追い越し」や「強引な駐車」は厳禁
  • すれ違い時には必ず譲り合い、ゆっくりと進む

といった小さな心配りが事故やトラブルの防止につながります。


~配達効率と安全の両立~

時には時間を気にするあまり、安全確認や一時停止が疎かになってしまうこともあります。しかし、急ぐ気持ちを抑えて「安全第一」を優先させる。それが結果的に会社やお客様のためにもなります。


~新人指導で大切にしたこと~

新人サポーターさんのサポートで、意識したポイントをまとめます。

1. 安全確認の習慣化

  毎回の停止線・交差点で“考えて止まる”習慣を身につけてもらう。

2. 状況把握力の向上

  周囲に誰がいるか、どんな動きが予想されるかを常に意識する。

3. 声掛けやコミュニケーション

  単独運転では気づきづらいミスや危険は、隣で声かけすることで修正しやすい。

4. ルール遵守と譲り合いの精神

  地域住民、他の車両やバイク、歩行者への思いやりを重視する。

5. 反復・実践の重要性

  頭で分かっていることも、繰り返しやってみることで習慣になる。


~安全運転を支える「心の余裕」~

毎日の業務は時に忙しく、周囲を気にする余裕が少なくなりがちです。ですが、「心の余裕」が持ててこそ丁寧な運転、安全運転ができます。

  • 道路での小さな譲歩や微笑みひとつが、現場の空気を良くする。
  • 配達先でのちょっとした挨拶や礼儀も、人間関係の潤滑油になる。

軽貨物運送業は「人と人との仕事」。安全運転や思いやりの積み重ねが大きな信頼に繋がると、現場で強く感じます。


~最後に~

新人ドライバーさんとの一日を通じて、改めて「安全運転の基本」と「ドライバーとしての品格」の大切さを実感しました。地域のお客様、仲間、そして家族のために。今後も、ひとつひとつの配送を丁寧に、そして安全に積み重ねていきたいと思います。


中野区・杉並区の軽貨物スペシャリスト フィールドワーク

軽貨物オーナードライバーの開業支援をいたします。

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