業務委託の本当の話。その② ~単価だけでは見えないもの~ 中野区・杉並区の軽貨物会社ブログ
こんにちは。
中野・杉並で軽貨物運送業を営む社長です。
前回のブログでは「業務委託とは何なのか?」というテーマでお話をさせていただきました。
業務委託という働き方は自由です。会社員のように会社がすべてを決めるのではなく、自分で選び、自分で決断し、自分で責任を持つ働き方です。
だからこそ求人広告などでは「自由」「高収入」「月収○○万円可能」といった言葉が並びます。
もちろん、それ自体が間違っているとは思いません。
ですが、実際に現場にいる私からすると、それだけでは見えない部分がたくさんあります。
今回は、まさにそんな出来事がありましたのでご紹介したいと思います。
◆この方、実は…
先日、新しくサポーターさんと契約をさせていただきました。
実はこの方、一度弊社で面接を受けていただいた方です。
そして、その時は弊社から「ぜひ一緒に働きましょう」とお伝えしたにもかかわらず、お断りいただいた方でした。
ここで「え?どういうこと?」と思われた方もいるかもしれません。
面接の際、この方は軽貨物とはまったく違う業界で長年働いており、収入も決して悪くない状況でした。
だから私は正直にお話ししました。
「もしかすると、今の業界で働き続けたほうがいいかもしれません。」
「軽貨物を始めた場合の収入の目安はこれくらいです。」
「それでも挑戦したいと思ったら、その時はぜひ一緒にやりましょう。」
そんな話をしました。
普通の会社の面接なら、「ぜひ弊社へ!」「一緒に頑張りましょう!」となるのかもしれません。
でも弊社は少し違います。
◆契約するもしないも自由
業務委託ですから、契約するもしないも本人の自由です。
もちろん弊社としては条件をご説明し、「このような働き方になります」とすべてお伝えします。
そのうえで契約するかどうかを決めるのはご本人です。
私は昔から一つだけ大切にしていることがあります。
関わった人みんなを幸せにしたい。
これは会社を始めた頃から変わらない私のポリシーです。
だから、この人には今の仕事のほうが向いているかもしれない。
今の生活を変えないほうが幸せかもしれない。
そう感じた時には、無理に「うちへ来てください」とは言いません。
会社として考えれば、一人でも多く契約していただいたほうが利益になるのかもしれません。
でも、その人が後悔する未来が見えているのであれば、それは私のやりたい仕事ではありません。
その後、お断りいただいたので、「やっぱり元の業界へ戻られたのかな」と思っていました。
◆実際は!?
ところが先日、その方から再びご連絡をいただきました。
実は他社で軽貨物を始めていたそうです。
理由はとてもシンプルでした。
弊社より単価が高かったから。
正直、それだけ聞けば誰でもそちらを選ぶと思います。
私でもそうするかもしれません。
ですが、高い単価には理由がありました。
実際に働いてみると、
- 大型の商品でも通常の商品でも同じ単価。
- 担当エリアが毎日のように変わる。
- 荷物を一度に渡してもらえず、小出しにされるため待機時間が発生する。
- 空き時間ができず、一日中拘束される。
かなり厳しい環境だったそうです。
さらに驚いたのは車でした。
貸与されていた車はバンパーの固定具が壊れたまま。
修理もされておらず、車両の状態も非常に悪い。
タイヤは最初から溝がほとんどなく、雨の日はスリップしそうになるほどだったそうです。
正直、それを聞いて少し驚きました。
毎日何百キロも走る仕事です。
車は仕事道具である以前に命を預けるものです。
そこを軽視してしまう会社では、安心して仕事はできません。
◆面接の時の話を思い出して
その方がおっしゃっていたのが印象的でした。
「面接の時、高橋さんが言っていたことを思い出しました。」
「ぜひ御社で仕事がしたいと思いました。」
実は最初、この連絡をいただいた時、少しだけ本音もありました。
「今さらなんだよ(笑)」
なんて思ったのも事実です(笑)。
でも改めてお話を聞いてみると、本当に真面目な方でしたし、「ここで頑張りたい」という気持ちも伝わってきました。
それなら弊社としてもぜひお願いしたい。
そう思い、契約させていただくことになりました。
◆「この車、購入したいです」
ちょうどタイミング良く、一番状態の良い車が空いていました。
「こちらの車になります。」
そうご案内すると、その方が車を見ながら一言。
「これ、すごくきれいですね。」
「この車なら、将来的に購入して乗り続けたいです。」
さらに、
「程度が本当に良くて、テンション上がります!」
と言ってくださいました。
その言葉は素直にうれしかったですね(笑)。
私自身、車は仕事道具だからこそ、できる限り良い状態で貸し出したいと思っています。
「どうせ貸すだけだから。」
そんな考え方はしたくありません。
毎日乗る人が気持ちよく仕事へ向かえること。
それも会社の役目だと思っています。
◆利益だけを追いかける会社にはなりたくない
もちろん弊社も営利企業です。
利益がなければ会社は続きません。
サポーターさんも守れません。
だから利益は必要です。
でも、利益だけを追いかける会社にはなりたくありません。
働く人が苦しんでいる上で成り立つ会社の繁栄なんて、私はまったく欲しいと思いません。
それよりも私が現場へ様子を見に行った時に、
「高橋さん、来てたんですね。」
「コーヒーおごりますよ。微糖でしたっけ?」
そんなふうに声を掛けてもらえるほうが、何倍もうれしいです。
あるいは、
「フィールドワーク、本当にやって良かったです。」
「エリアを見てもらえたおかげで安心して配達できています。」
そんな言葉をいただけることもあります。
これが私にとって、この仕事を続ける大きな喜びの一つです。
◆単価だけでは見えないもの
軽貨物業界では、どうしても単価ばかりが注目されます。
もちろん大事です。
生活がありますから、収入は重要です。
でも、それだけで会社を選んでしまうと、実際に働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と思うこともあります。
どんな車を貸してくれるのか。
困った時に相談できるのか。
現場を見てくれる人がいるのか。
働く人を「ただの駒」と考えている会社なのか、それとも「一緒に仕事をする仲間」と考えている会社なのか。
こうした部分は求人票だけでは見えません。
そして、高単価なのに常に人を募集している会社があったら、「なぜ募集が終わらないのか?」という視点もぜひ持っていただきたいと思います。
理由は一つではないでしょう。
ですが、その背景を考えてみることも大切です。
業務委託は自由な働き方です。
だからこそ、自分がどんな環境で、どんな人たちと働きたいのかをよく考えて選んでいただきたいと思います。
弊社も完璧な会社ではありません。
それでも、関わっていただいた皆さんが「ここで働いて良かった」と思える会社を目指して、これからも一歩ずつ成長していきたいと思っています。
◆さいごに
弊社では、パートナー様の信頼できる業務により、クライアントから「もっと求人してほしい」「人を入れてほしい」といわれています。
実際、優先的に求人の話をされることもあります。
是非皆さんも弊社と一緒に成長していきませんか?
よろしくお願いいたします。
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